映え浮世絵

映える浮世絵

デザイン勉強のブログをこの前書きました。デザインとは「モノ」をどこに置くのか。モノの置き場所を揃える、もしくはあえて外す。その調整がデザイン。その調整の中で画面の中に緊張感や余裕が生まれるという事を書きました。まあ、書いてるのはデザイン学校に行ったこともない、ど素人ですけども。それは、ともかくとして、なんの変哲もないペンと消しゴムが、配置する場所によって画面がキリっとするという事もこの前書きました。

一度基礎が頭に入ると、広告ポスターやテレビCMを見ていても勝手に情報がインプットされていきます。「ああ、あえて動きをつけるために、キャッチコピーを斜めに配置してるんだな」とか「ロゴはあえて小さくして、ゆったりとした雰囲気を演出してるんだな」とか思ったりするわけです。新聞を読んでる時もデザイン関連の記事には自然に目が行きます。

映える浮世絵

そんな状態で新聞を読んでると、たまたま目に飛び込んできた浮世絵がありました。タイトルは「映える浮世絵」。明治時代には当然インスタも無いわけですが、絵の横でポーズして写真を撮り、写真を着物の内側に入れて持ち歩き、友達に見せては「いいね」をもらっていたかもしれません。一日だけ持ち歩く、「ストーリーズ」なんていうのも流行ったかもしれません(笑)

現在の東京都江戸橋にあった「江戸橋郵便局」の風景を描いた浮世絵です。建物の特徴をかなり正確に捉えているそうです。この作品の映えポイントは、空を真っ赤に塗っているところ。江戸時代まで紅色の絵の具は高価。しかし明治時代に入ると西洋からコチニールという安価な絵の具を輸入。文明開化っぽい建物の絵には使いまくりだったそうです。この特徴的な「紅」は、けばけばしいとされ、現代の芸術的評価では低くなるそうです。しかし、明治時代の人たちにとっては最先端の絵の具で、最先端の建物を書いた、まさに「映える浮世絵」だったわけです。

デザイン的なポイント

評価は低いそうですが、私としては結構好きです。空の紅も絵全体の比率でいったら、2割程度でそこまでのけばけばしさは感じません。逆に地面の緑との対比でいい感じに見えます。さらに普通の絵と同じように、空を青とかグレーで想像してみてください。、、、、どうでしょうか?なんか違いませんか?今更紅以外にできない気がしませんか?また画面左に低い建物と、奥に向かっていく通りがあるのも良いバランス。抜け感ができ、絵全体に余裕が生まれています。アングルを変えた状態を想像してみてください。建物を正面から描き、まったく抜け感を作らず紅ドーーーン!地面GreeeeN!ってなった絵を想像してみてください。、、、どうでしょうか?頭の中で描いただけで、この圧迫感(笑)。余裕をつくる場所と、緊張感を生む場所がデザインには必要です。なんて事を言ってみたりしました。それでは、また。

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