ついに完成。和スイーツのための珈琲

ボタニカルなアイスコーヒーとコーヒー豆

なんだかんだで、三部作になってしまいました。前回のブログ衝撃の豆ポレポレでは、焙煎所に行きコーヒーの味を比較しながら、豆をお取引する事になったところまでを書きました。しかし、それでじゃあ翌日からすぐコーヒーが出せるのか?出せません。まだまだ詰めるべき問題があります。

最後の問題は抽出

豆をどんな方法で抽出するのか?これが最後の問題でした。せっかくオリジナルブレンドを作ってもらっても、抽出の段階で豆の味を引き出せなければ意味がないわけです。出張料をお支払いすれば豆ポレポレ社長の仲村さんに来てもらって指導してもらえるらしいのですが、やはりこれは勉強の機会だと考え、まずは自分たちで試行錯誤してみる事にしました。

悪くはないんだけれど、、、、。

自分たちでやると決めたので、まずは豆を持ってかえり、お店のエスプレッソマシーンで抽出。まあ、、、うん。良い、、、かな、、、?しかし、やっぱり焙煎所で飲んだものに比べると何かが違います。雑味があり、あの香ばしいロースト香がなくなってしまっていました。

コーヒーは水で変わる

そんな時仲村社長の言葉を思い出しました。「エスプレッソマシーンを使ってコーヒーを作っていると、そのうちすぐに壊れます。沖縄の水が硬すぎるんです。石灰が機械につまり、壊れます。味も軟水の方が良いです。うちでは、蛇口に浄水器ではなく、軟水機をつけています。」そういう仲村社長が指さした先に軟水機がありました。見た事も無い機械がそこにありました。壁にごつい機械。工事とかも必要になるレベルらしいです。浄水器はつけてるけど、軟水機はお店のスペース的に置けないなぁと考えていると、そういえばコーヒーの勉強のために買ってあった本に水についての記述があった事に気づきました。

和スイーツにあうコーヒーのための水を探していました

まずはその本を探します。あった。ありました。やはり水によってコーヒーの味は変わるとありました。おすすめの水はスーパーで見かけるあの水。「森の水だより」え?ピンと来ない?そうですか。それでは、写真ご覧ください。

無事、ああ〜〜となりましたか?普通にスーパーにありますよね。早速最寄りのスーパーに駆け込みました。

スーパーにある、あらゆる軟水を試し尽くす

スーパーのミネラルウォーターのコーナーに脇目も振らず向かいます。兎にも角にも向かいます。見た事ありますか?スーパーの入り口からミネラルウォーターのコーナーにまっすぐ向かっていく人。それが私です。


水の違いは硬度を目安にしていました。硬度の数値が低ければ低いほど、軟水という事です。なんと同じ軟水でも、硬度が20の軟水と、70の軟水が売ってました。感覚としてはちょっとびっくりしますよね?70の軟水は20の軟水より3倍以上硬いような気がするからです

それぞれの軟水でコーヒーを入れてみた

とりあえず、炭酸水以外の軟水をすべて購入。一つずつ検証していきます。まずは、Asahiの「六甲のおいしい水」。

朝日 水

硬度は40mg。コーヒーを入れてみると、やはり全然違う事に気づきます。浄水で入れた時の雑味が消え、よりコクが出るようになりました。

次に、サントリーさんの「天然水 阿蘇」。

天然水
天然水 阿蘇 硬度

硬度は10〜80と、結構ブレがある事がわかります。入れてみると、浄水よりもいいのは、いいのですが、酸味が強く感じられます。
次に、コカコーラの「やさしい軟水 アクアボナ」。

おいしい軟水
おいしい軟水

硬度は12。入れてみるとコクと苦味がきちんと再現されていて、ポイント高いです。
次に、キリンの「アルカリイオンの水」。

アルカリイオンの水
アルカリイオンの水

硬度は59。入れてみたものの、悪くはないのですが、風味が出ずもう少しな印象です。

ついに発見。和スイーツのためのコーヒーのための軟水

しかし、ついに見つけました。それがキリンとサントリーが共同開発した「NATURAL MINERAL WATER 天然水」です。

キリン 水
キリン 水


硬度は59。軟水の中では割と硬めなほうです。水の説明文には、「富士山の地層をおよそ50年かけて伏流しながら磨かれたおいしい軟水です。」と書かれています。この水で入れてみたコーヒーは苦味とコクがしっかり有り、ビターチョコレートのような風味。香ばしいロースト香も再現できてました。あくまで、この豆との相性は良いという事だと思います。後日、「森の水だより」も試しましたがこの水の方に軍配があがりました。ついに!この軟水に決定。コーヒーを提供する事ができるようになりました。3回にわたってコーヒーについて書いてきたブログもようやく終了です。それでは、また。

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