鳴り物入りのジャングリアはどう作られているのか② 

ジャングリア

とりあえず、前回は沖縄ジャングリアを構想した森岡さんの動画を見て、印象に残った部分をバーーッと書いてみました。気づけばハアハア言いながら4,000字は書いてました。自らのオタク気質に戦慄する時ってありますよね?今回は消費者の頭の中にどうやったら、こちらが意図したブランドイメージを生み出せるかを実際のテレビCMを見ながら書きたいと。そう思うわけです。はいぃ。

テーマパークはほんとのところ、何で選ばれるのか

テーマパークは何で選ばれているのか?基本的にテーマパークは、大事な人たちと一緒に行きますよね?家族やら恋人やら友達やら。その中で確実に楽しませてくれる鉄板感によって選ばれている事が消費者調査の中でわかったようです。時間やお金を使っても、確実に楽しい鉄板感。でなければ、自分で行程を組んで遊ぶコースを作って遊びに行った方がいいわけです。
で、その鉄板感を消費者の頭の中に生み出すにはどうすればいいか?その事例として、USJ低迷期の時期に鉄板感を生み出すために作られたマーケティングコンセプトがあります。ちなみに消費者調査によると、ディズニーランドの鉄板感はダントツで、この差分を埋めるのがやはり大事という結論になったよーです。

この鉄板感を生むためにどうするか?あなたなら、どんなテレビCMを作りますか?


①「USJは絶対に楽しい」とか言ってみる
②「USJは世界一のテーマパーク」と言い切ってみる

正解は③「世界最高をお届けしたい」でした。①は論外。②は「ディズニーあるのに、何言うとんねん」と嫌悪感を抱かれて終了。ただ、世界最高を「お届けしたい」という希望的エッセンスを入れる事と、スピルバーグが言う事で、「まあ、スピルバーグが言うてるし、世界最高までいかずとも、まあまあ楽しめるテーマパークなんかな」というUSJ像に着地します。そう、これがブランドイメージ。USJはまるっとこーゆーもの。という認識。これがブランドイメージです。意味なく2回言いました。このブランドイメージをひぃひぃ言いながらマーケターは作り上げるわけですが、このイメージは直接的には作れないため、間接的な方法を使います。もうお分かりですね?「我々を世界最高だと思ってください」と伝えても、そう思ってくれない。どう伝えれば頭に作り出せるだろうかという話になります。

これがマーケティングコンセプト

これがマーケターが使う、マーケティングコンセプトという概念。世界最高のテーマパークだと思ってほしいぃぃぃ。とUSJ関係者は思ってるわけです。それが完璧な鉄板感につながるわけです。それが来場者数につながるわけです。しかし、「世界最高のテーマパーク。USJ」と言うわけにはいかないのです。誠実な人ほど「俺、地球一誠実だから」と言わないのと同じ事です。だからこそ「世界最高をお届けしたい」というマーケティングコンセプトを生み出す事で、消費者のイメージに鉄板感を育んでいくわけです。それでは、また。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です